バイク呉服屋の忙しい日々

その他

はじめまして

2013.05 17

はじめまして。
「バイク呉服屋」松木のブログへようこそ。

本日より私のつたない日常を少しずつお伝えするブログを始めます。

「バイク」を仕事に使う職種で思い浮かぶのは「新聞配達」や「銀行、信用金庫の営業」「蕎麦屋の出前」などでしょうか?もっとも大手銀行などはバイクで顧客の所へ行くことはなく、蕎麦屋も最近では出前をする店が少なくなりました。

「バイク」と「呉服屋」はあまり結びつかないのが普通なのですが、私が「バイク呉服屋」を名乗るには理由があるのです。
それは私の仕事のやり方によるものなのです。

「御用聞き」という言葉がありますが、これは「昭和」の時代ならごくあたりまえに個人商店が日常の仕事としてしてきたことでした。

どの家も「酒屋」「クリーニング屋」「電気屋」などいわゆる「出入りの商店」という店を持っていて、定期的にその店の者が各々の家に伺い用事を聞いて回っていました。もちろん、家々に伺う時に品物など持っていかず必要なものだけその都度注文を受けるというやり方です。
いつ頃からこういうやり方がなくなったのかわかりませんが、少なくとも平成になってからはほとんど見なくなりました。

しかし、私はこの「御用聞き」をまだ日常の仕事として取り入れているのです。
キモノに袖を通す機会は年々減る一方であることに疑いはありません。
ごく一般の家庭では「キモノ」が必需品であると思われているところはわずかなのだろうと思います。「成人式の振袖」や「七五三の祝着」もその場限りで済まそうと思えば「レンタルで写真も撮ってくれて着付けもしてくれる」ところに頼めば簡単に面倒なく済んでしまいます。
ただ、「キモノ」をどうしても着なければならない方や「着たい」方であれば様々な用事が日常的に出てきます。
「染み抜き」「洗い張り」「丸洗い」「寸法直し」「裏替え」からはじまり、キモノと帯のコーディネート、帯〆や帯揚げの合わせ、旬に合わせての色、柄の使い方など相談事は多岐に亘ります。そのため私は月に一度お伺いをして御用を聞きます。県内一円に約80件ほどそのようなお宅があるため、そこを廻るため「バイク」がどうしても必要なのです。
もちろん頼まれもしない品物を持って行くことは
ありません。あくまでお客さんの利便だけを考えたやり方です。

私は人と人が「モノ」を挟んで関係を作るとすれば、その方に「お会い」するしかないと思います。
今の時代ネットでどんなものでも手に入るし、取引相手の顔や
気持ちなどわからなくても問題なく取引ができますし、またあえてわからなくてもよいのかも知れません。
日常の買い物も大型店やスーパーへ行けば、店の方と
の会話はあまりありません。

しかし、「呉服屋」の仕事の本質は「よい仕事の品物を長く使えるようにする」ことと私は考えているため、どうしてもお客さんの気持ちをいつも把握する必要があります。
呉服屋の仕事の半分は「モノを直す、整える、いわゆる悉皆をすること」で
あるのなら、「御用聞き」のやり方を変えることが出来ないのです。

 

私の愛車、ホンダスーパーカブです。

実働22年目。

二枚目の画像の距離メーターが093483を示しているのが見えますか?

これは実はメーターが一周して0に戻ってしまい、実は左に1が隠れていて、

実走距離は109348,3キロです。

バイク屋に言わせると、「メーター一周回すまで使っちゃいけない」そうです。

しかし、そう言いながらも実に丁寧にメンテナンスをしてくれます。

「キモノ」も「バイク」も「長く使うこと」を第一に考えて仕事をするのは

同じことと思い、私はうちのバイク屋を尊敬し、感謝しています。

これから一週間に三回ほどのペースでブログの更新をしていきますので、

末永くお付き合い下さい。

 

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このブログに掲載されている品物は、全て、現在当店が扱っているものか、以前当店で扱ったものです。

松木 茂」プロフィール

呉服屋の仕事は時代に逆行している仕事だと思う。
利便性や効率や利潤優先を考えていたら本質を見失うことが多すぎるからだ。
手間をかけて作った品物をおすすめして、世代を越えて長く使って頂く。一点の品に20年も30年も関って、その都度手を入れて直して行く。これが基本なのだろう。
一人のお客様、一つの品物にゆっくり向き合いあわてず、丁寧に、時間をかけての「スローワーク」そんな毎日を少しずつ書いていこうと思っています。

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